読書や日常の感想文

読書や日常の感想文

頭の中の文字起こし

超監視社会の世界が怖いけど面白い。ジョージ・オーウェル『1984年』

20世紀の傑作ディストピア小説として有名なジョージ・オーウェルの『1984年』を読みました。 ネットで評価を調べるとどのサイトでも評価が高く、細かな設定と未来を予言したかのような内容は、さすが傑作と言われるだけあって読み応えのある内容でした。 今…

【感想】メモから生まれた驚愕のSF『ゴルディアスの結び目』小松左京

最近、本を購入する時に、紙書籍か電子書籍かで悩む事があります。 今は管理が簡単な電子書籍に気持ちが傾いていますが、実際に手でページを捲る感覚や表紙カバーの印象、本棚に並んでいる雰囲気など、紙書籍にも好きなところは沢山あるので完全に捨てきれな…

【感想】民俗学とSFの絶妙コラボ『アメリカン・ブッダ』柴田勝家

柴田勝家の『アメリカン・ブッダ』が凄く面白かったです。最近は色々な本が読みたいと思い、短編集を読んでいるのですが、この短編集はどの話も面白くて一気に読み切ってしまいました。 // リンク 偏見でほんと申し訳ないのですが、実は作者の名前を見て一度…

今気になる漫画『九龍ジェネリックロマンス』眉月じゅん

スマホでネットニュースや調べ物なんかをしていると漫画の広告や記事が出てくる事がありますよね。大抵はスルーして通り過ぎて行くようなものですが、「このマンガがすごい2021」のキーワードに釣られてある漫画を知りました。 週間ヤングジャンプで連先中(2…

【感想】ゼロ年代の名作SFを読んで見た。伊藤計劃『虐殺器官』

以前から読もうと積んで(電子書籍なのでダウンロードですが)あった伊藤計劃の『虐殺器官』をこのGWを利用して読みました。 // リンク おすすめのSF小説を探すと高確率で見かけるこの作品は絶対に読んでおこうと決めていた作品で、特に伊藤計劃の作品はSF小説…

【感想】『タイタンの妖女』カート・ヴォネガット

カート・ヴォネガットのSF小説『タイタンの妖女』を読みました。500ページ程の少し分厚めの小説で、爆笑問題の太田光さんはこの本をとても気に入っており、立ち上げた芸能事務所の名前をこの本から取って「タイタン」にしたそうです。 // リンク アメリカのS…

【感想】SF短編集 伴名練『なめらかな世界と、その敵』

ここ最近は60年代〜70年代のSF小説ばかりを読んでいましたが、今回は2019年に出版された伴名練の短編集『滑らかな世界と、その敵』を読みました。 読んだきっかけは、とにかく最近のものを読みたかったことと、表紙の女の子の目力にやられたからです。短編集…

【感想】名作SF小説『幼年期の終わり』を読んだ

イギリスのSF作家、アーサー・C・クラークの長編小説『幼年期の終わり』を読みました。SF小説が好きになってからこのタイトルを何度目にしたか分からないぐらいで、おすすめのSF小説を紹介しているサイトでは必ずと言っていいほど載っている作品です。初版が…

【感想】シリーズ完結 ジェイムズ・P・ホーガン『巨人たちの星』を読んで

ジェイムズ・P・ホーガンによるSF小説『巨人たちの星』を読み終えました。これで、前作の『星を継ぐもの』『ガニメデの優しい巨人』と合わせた3部作の全てを読み終え、面白いSF小説に出会えた満足感と、その反面読み終えてしまった寂しい気持ちが混ざって、…

【感想】コロナ禍という理由で『復活の日』を読んだ

復活の日 (角川文庫) [ 小松 左京 ] 価格:836円(2021/2/19 22:20時点) SF小説にハマってから3冊目の本です。今回はこちらの本の感想を書いていきます。 先日、ジェイムズ・P・ホーガンのSF小説『ガニメデの優しい巨人』が読み終わり、続編の『巨人たちの星…

【感想】こんな宇宙人に会いたい『ガニメデの優しい巨人』を読んだ

以前読んだ「星を継ぐもの」の続編の「ガニメデの優しい巨人」を読みました。 ガニメデの優しい巨人 (創元推理文庫) [ ジェームズ・P.ホーガン ] 価格:814円(2021/2/3 20:57時点) 初版が1978年と40年以上も前の作品なのですが、古さなんて関係なしに非常…

【感想】学者達の議論が面白い!『星を継ぐもの』を読んだ

読書を趣味にしようとして本を読み始めて半年程経ち、僕の好みがだんだん分かってきました。 どうやら僕はSF小説が好きみたいです。以前、東野圭吾の「人魚の眠る家」を読んだ時は、ストーリーにも惹かれたけども、それと同じくらいに作中に出てくる科学技術…

【感想】捨てられませんように。『夫を捨てたい。』の感想

スマホを触っていてたまたまある漫画の広告が目に入りました。漫画のタイトルは「夫を捨てたい。」で、ほのぼのとした絵に似合わないインパクトのあるそのタイトルに惹かれてついつい読んでしまいました。ネットを見ているとこの手の主婦の日常系漫画は広告…

【感想】この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた

僕はマインクラフトやテラリアといった所謂ものづくりゲームが大好きで、今でも思い出したようにプレイする事があります。あの素材を集めて組み合わせて新しいものを作り、冒険や生活の内容がどんどん充実していくところが面白いですよね。 そこで気になる本…

【感想】約束のネバーランドを読んだ

今回は少年ジャンプで連載されていた人気漫画「約束のネバーランド」の感想です。 先日進撃の巨人について書きましたが、続けて「約束のネバーランド」も読みました。アニメ化もされている人気作品で今年で完結もしており、全巻20巻を先週の連休を使って一気…

【感想と結末予測】鬼滅を読むはずが進撃の巨人を読んでいた

最近は少し落ち着いてきたように感じますが、世間はまだまだ鬼滅の刃ブームが続いています。今では年齢に関わらず鬼滅を知っている人が多いので、僕の職場でも「全集中」だとか「呼吸」というワードが飛び出す事があるぐらいです。まだ漫画が連載中でアニメ…

【感想】文明崩壊後の世界を生き抜く事と、引き継ぎの無い仕事をこなす事って似てない?

最近、ルイス・ダートネル著『この世界が消えたあとの化学文明のつくりかた』を読んでいて思ったのですが、引き継ぎがない仕事をこなす事って、文明崩壊後の世界を生き抜くのに似てないですか? ルイス・ダートネルの本はタイトルのとおり、文明が崩壊してし…

【感想】話題のノンフィクション「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」を読んだ

ブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を読み終えました。 今まで読んだ本は全てフィクションでしたが、今回は初めてノンフィクションです。別にノンフィクション読みたい!!なんて思っていたわけではないですが、ネットで…

【感想】ジョジョとミステリーの融合 乙一『The Book』を読んだ感想

今回は乙一さんの『The Book』を読んだ感想を書いていきます。 この本は僕の大好きな漫画「ジョジョの奇妙な冒険 Part4」のスピンオフ作品で、著者の乙一さんもジョジョ好きということで、この作品に5年を費やしたと言われているとても気合の入った作品です…

【感想】本棚から発掘した面白い本 星新一『おのぞみの結末』

前回読んだ東野圭吾さんの『容疑者Xの献身』が思ったより早く読み終わってしまったので、次に読む本を切らしていたのですが、本棚から一冊の古い本を見つけまして、読んでみたところとても面白かったので紹介したいと思います。 読んだ本は、星新一さんの『…

【感想】東野圭吾「容疑者Xの献身」が面白すぎた

東野圭吾さんの『容疑者Xの献身』を読み終えました。この前に読んだ伊坂幸太郎さんの『死神の精度』の時から、次はミステリ小説を読みたいと思って選んだこの本ですが、とても面白くて読み始めてから一気に読んでしまいました。 先にこの本の面白い!と思っ…

【感想】伊坂幸太郎『死神の精度』

先日、僕の通勤時間の楽しみだった伊藤計劃さんの『ハーモニー』を読み終えたので、次の楽しみとして伊坂幸太郎さんの『死神の精度』を読みました。 いやー、面白かったです。今回も通勤時間を最高に楽しい時間にしてくれる面白い本でしたので、感想を書いて…

【感想】衝撃の結末 伊藤計劃『ハーモニー』を読んだ

先日、伊藤計劃さんのSF小説『ハーモニー』を読み終えました。通勤の移動時間で少しずつ読んでいたのですが、とても面白く、退屈な通勤時間を楽しみに変えてくれた本でした。 物語の舞台 舞台は科学の力で人間の健康状態を徹底的に管理することで病気が殆ど…

【お金の勉強】お金持ちの哲学

目次 お金について学ぶ 金持ち父さん貧乏父さん どんな本なの? ここが良かった 思い込みが解消されて心地よい 難しい内容がほとんどない お金について勉強するやる気がでる まとめ お金について学ぶ 最近、資産運用や副業の広告をよく見かけるようになりま…

【感想】東野圭吾『人魚の眠る家』を読んで

目次 面白かった本 東野圭吾作『人魚の眠る家』 どんな話? ここが面白い ハリマテクスの技術 薫子の魅力 人の死とは何か 最後に 面白かった本 以前書いた記事で「読書なんてほとんどしてこなかった」なんて書いていましたが、実は2年程前に少しだけ本を読ん…

語彙力、国語力を鍛える最初の一歩

読書始めました。 最近読書が好きになってきました。仕事を除けば本を手に取ることはほとんど無かったのですが、知識を高めたくて本を読み始めました。最近になって物事を考える癖をつけたいと思い、考えることを意識しているいるのですが、物事を考えるにし…