読書や日常の感想文

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【感想】約束のネバーランドを読んだ

今回は少年ジャンプで連載されていた人気漫画「約束のネバーランド」の感想です。

先日進撃の巨人について書きましたが、続けて「約束のネバーランド」も読みました。アニメ化もされている人気作品で今年で完結もしており、全巻20巻を先週の連休を使って一気に読み切りました。

前回読んだ進撃の巨人に続き非常に面白かったです。

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簡単なあらすじですが、孤児院グレイス=フィールド(GF)に住む子供達はママ・イザベラの愛情を受け何不自由のない生活を送っていました。ある日、年長者であるエマとノーマンは里親が決まり孤児院から去ることになったコニーの忘れ物を届けるため、普段は近づく事を禁じられていた孤児院の外門までコニーを追いかけました。しかしそこには、殺されて瓶詰めにされたコニーと化物(鬼)の姿がありました。

何とかその場を逃れたエマとノーマンですが、子供達が鬼の食糧にされているという秘密を知ってしまったため、エマと同じ年長者のレイも仲間に加えて子供達全員で孤児院から脱走する計画を立てます。

この脱走計画をきっかけに衝撃の真実が明らかになっていく、というストーリーです。

 

進撃の巨人もそうですが、主人公達が逆境を乗り越えていく姿はとてもワクワクします。

作画は全体的に可愛らしく童話の絵のようですが、その反面鬼達は非常にグロテスクで怖く、食用に加工された人間達の描写はなかなかリアルで、可愛い絵とのギャップがとても良いです。

もちろん絵だけでなく、話の展開も非常に面白く、脱走を阻止しようとするママと子供達の騙し合いや駆け引きはとても緊張感がありますし、脱走後の厳しい環境を生き抜くシーンでは、脱走計画ではあまり活躍しなかった子供達にもスポットが当てられ、愛着の湧くキャラクターが沢山出てきます。

ただ、登場キャラクターの数が非常に多く、僕は最後まで全員覚えられなかったので「あれ、こんな奴いた?」だとか、逆に「あいつはどうしたんだっけ?」なんてことが何回かありました。

 

敵役として登場する鬼達は人を食べる化け物ですが、話が終盤に近づくにつれて、見方によっては鬼達がやっている事は人間と大差がないのかも知れないと思うこともありました。僕が小学生の頃に学校の授業で、世界三大珍味のフォアグラはにガチョウに大量に餌を食べさせて肥えた肝臓を獲るのだという事を知り、その頃は「世界の珍味はそうやって作られるのか!!」なんて好奇心でいっぱいでしたが、約束のネバーランドと重ねて考えるとガチョウからすれば人間は鬼と同じですよね。

そんな事を言い出すと畜産関係は全て同じような事が言えますし、全てを人間の立場に置き換えて人間は鬼だとか言いたいわけではないです。ただ、僕達が普段食べているお肉は人間以外の命なんだということを改めて感じましたね。普段加工されたものを見ていると元々生きた動物である事を忘れてしまいがちなので、そういったことも考えさせてくれた面白い作品でした。

 

来月12月には実写映画もされる事で話題になっていますが、イザベラを補佐するシスター・クローネ役が渡辺直美さんという事で良い意味でどんな映画になっているか予測不能です。映画のポスターを見るとどうしても競艇のポスターを思い出しちゃいます。映画を見る予定はないですが、映画の感想はチェックしてみようかなと思っています。


 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。