読書や日常の感想文

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頭の中の文字起こし

続・気に入られる人

前回「気に入られる人」について書いて、ギャップを見せる人が気に入られると書きました。ただ、書いた後、なんか違うなという感覚があったんですね。面倒くさそうな態度をしても根気強く仕事をこなす人が気に入られると書いたのですが、一概にそう言えないなと思う事がありました。僕の経験上ですが、文句言わず淡々と仕事をこなす方が気に入られる場合もある、ということです。これは、前回書いた内容と矛盾しますが、条件次第では評価や気に入られやすさは変わるんだと思いました。

今回はその内容について、考えていきたいと思います。

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結論を先に書くと「仕事内容の専門性」によって、全然違うという事です。

まず前回例に出した新人くんについてですが、彼が不貞腐れながらもやり切った仕事内容というのが、お客さんに提出する資料の体裁などについてで、言ってみれば専門的な知識無しでも対応できる仕事でした。

そういった仕事の内容は指示する人の感覚に大きく作用されるように思います。ここで僕の予想ですが、指示をする側(上司)は自分の感覚で判断して仕事を指示しますが、その判断が合っているか間違っているかに多少の不安や迷いがあるんだと思います。それに対して新人くんは、上司の感覚の話なので意見しにくい、何も言えない、でも腑に落ちない、そしてその気持ちが表面に出てしまう、となっているんだと思います。

こうなると、上司は自分の判断に対する迷いと、新人くんの不貞腐れた態度により、ものすごくモヤモヤすると思います。そしてこのモヤモヤが大きい程、仕事が完了した後のスッキリ感が大きくなります。そしてそのモヤモヤを晴らしてくれた新人くんに対して「良くやった!」と評価するわけですよ。ここでポイントは不貞腐れた態度を取ることで上司のモヤモヤを増幅させたことで、素直に言うことを聞いて仕事をこなすよりも評価におまけがついてきているように思いました。

 

では、専門的知識の必要な仕事であればどうなるかを考えてみました。僕は技術の人間なので、日頃から専門的な知識が必要な仕事が入ってくるのですが、こういった仕事はこなす程に経験や知識が蓄積されて、自分の意見が出来上がってくるものです。つまり、上司から仕事を振られた時に「いや、今後を考えたらこうした方が良いですよ」だとか「それはやっても意味なさそうだなぁ」という意見が出るようになるんですね。

ここで、仮に僕が「部長、その考えは間違っています。こうした方が良いです!」と意見した場合、上司の反応は大きく分けて次の2つになると思います。

 

「なるほど、この仕事についてよく理解できているようだからやり方は君に任せる!」

 

「少し知識があるようだけど、否定的な意見で鬱陶しいな。」

 

前者の方であれば良いのですが、上司の性格、年齢、役職、意見の言い方によっては、大概は後者の方になると思うんです。なので、仕事をやり切っても成果物の内容がよっぽど良くない限り「はいはい、お疲れさん」程度で終わる事が多い気がします。

新人くんの例との違いは、プライドをより刺激するという部分だと思います。専門的な内容の仕事である程、上司に「私は今までこうやってきたんだ!」というプライドがあるので、そこに意見するとなれば「お前は何も分かっちゃいない!」と猛烈に反発されるはずです。

 

となると、逆に上司のいう事を聞いて指示通りに仕事をこなす方が評価が高く、気に入られるようになるのではと僕は考えました。つまり、最初に上司にマイナスイメージを与えて、マイナス評価からスタートするよりも、反論せずゼロ地点からスタートする方が良いという事です。

なので、前回書いた「上司のいう通りに仕事をこなす」人はギャップがないので気に入られにくいということは一概には言えず、仕事の内容によって結果は変わる、ということを考えました。

 

そういえば、前回は僕自身が上司の言う通りに仕事をこなす人、と言いましたが、さっきの話でいくと専門的な仕事を担当している僕は高評価でないとおかしいですよね。

もしかしたら、僕には評価を受けにくい何か原因があるのでしょうか。顔、服装、髪型、声のトーン、表情、身体の動き、言い出したらきりがないです。

人ばかり観察していないで、自分も観察した方が良さそうです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。