読書や日常の感想文

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頭の中の文字起こし

文章にはリズムがあることを知った

今回は文末表現について書いてみます。

本やブログを読む機会が増え、今まで気にもかけていなかった文末表現の違いによる読み手に与える印象の違いに気がつきました。

それからというものの、ブログなどで文章を書くたびに文章の印象が気になるようになってしまったので、いっそのことその事をブログに書いて、文末表現の使い方について考えてみたいと思います。

 

文末表現について調べてみた

ネットで文末表現について少し調べてみました。

文末表現の種類は、〜です。〜ます。で終わる「ですます調」の敬体と、〜だ。〜である。で終わる「だである調」の常体の2種があるようです。

もっとたくさん種類があると思ったのですが、基本はこの2つなんですね。

この2つにはそれぞれ特徴があって、ですます調は丁寧で柔らかい雰囲気になるけども単調になりやすく、書いている内容にインパクトがつきにくい、だである調はインパクトがあり文章に力が入りやすいけど、冷たく尖った印象になるみたいです。

正直ここまでは感覚的になんとなく分かっていました。どちらが良いというわけではなく、書く内容によって使い分けることで内容がよりイメージしやすく、伝わりやすいものになるんでしょうね。

でも個人的には今から書く内容が1番重要だと思いました。

 

それは、文章の「リズム」です。

文末表現について解説している殆どのサイトで書いてあるぐらいなのでそれだけ重要なんでしょう。

文字の集合体である文章にリズムなんてあるの?と思いましたが、読みやすい文章というのは伝えたい内容をすごく分かりやすく書いてあるだけではなく、何か読みやすくさせる力のようなものを感じることがあります。きっと、それが文章のリズムなんだと思います。

じゃあ、文章のリズムは何によって良くなるのか、という話ですが、そこで出てくるのが文末表現の使い方です。

文末表現の種類は2種類と書きましたが、その2種類の中でも様々な文末表現があります。

例えば、ですます調であれば次のような表現です。

 

・断定するとき

〜です。〜ます。

 

・可能性を伝えたいとき

〜かもしれません。

 

・疑問を伝えるとき

〜でしょうか。

 

そして、文末表現の使い方というのは、この沢山ある文末表現の選び方や使用回数を工夫するところにあります。

まず選び方というのは、同じ系統の文末表現に偏りすぎないようにするということです。特に、〜かもしれません。や、〜でしょうね。のような書いている内容を曖昧にぼやかす表現は使い過ぎると、書いている内容が薄い印象を与え、リズムも単調になります。僕の書いている文章は高確率でぼやかし過ぎ文になっているので、これを知ってすごく反省しました。

 

次に使用回数ですが、これは繰り返しの回数です。例えば、〜ました。で終わる文章が連続して続いた場合、どんな印象を持ちますか。

 

僕は眠くてあくびをしました。

僕の隣にいる人もあくびをしました。

きっと僕のあくびがうつったんだと思いました。

 

内容もさることながら、単調で退屈な印象がありませんか。それに、子供の作文のように稚拙な印象もあります。これが、文末表現の使用回数による影響です。この文章を〜ました。を繰り返さないように変えてみます。

 

僕は眠くてあくびをしました。

僕の隣にいる人もあくびをしているようです。

きっと僕のあくびがうつったのでしょう。

 

どうでしょうか。少し印象が変わったと思います。どちらも内容は伝わりますが、文末表現を書き換えた方が読みやすく感じると思います。

僕はこれを知った時に、ドレミの「ド」を3回鳴らすのと、「ドレミ」と鳴らすのとでは後者の方が綺麗に聴こえる、というイメージが浮かびました。なんだか少し違う気もしますが、感覚的に近い気がするんですよね。

このように、文末表現の使い方を工夫して文章のリズムを整えてあげることで、読みやすい文章に近づけることがわかりましたので、今後文章を書く上で意識していきたいと思いました。

 

おわりに

今回初めて文章の書き方について考え、文章のリズムが大事であることを知りました。

この文章を書くときも文末表現やリズムを意識しながら書いてみたのですが、どうでしょうか。少しは変わっていれば嬉しいです。文末表現について調べていて思いましたが、作家というのはすごい職業だと思いましたね。面白い本は内容の分かりやすさや面白さだけでは説明できない、どんどん読めてしまう力のようなものを感じる時があるのですが、おそらく僕の知らないあらゆるテクニックを使って、文章に精密かつ壮大なリズムを刻んでいるからなのでしょう。

なんだか今回は色々と勉強になりました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。