オンディブログ

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頭の中の文字起こし

学者達の議論が面白い!『星を継ぐもの』を読んだ

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読書を趣味にしようとして本を読み始めて半年程経ち、僕の好みがだんだん分かってきました。

どうやら僕はSF小説が好きみたいです。以前、東野圭吾の「人魚の眠る家」を読んだ時は、ストーリーにも惹かれたけども、それと同じくらいに作中に出てくる科学技術にすごく興味を持ちましたし、印象に残っている作品を思い浮かべた時に伊藤計劃の「ハーモニー」が浮かぶのですがこれもSF小説でした。

読んだ本はどれも面白いと感じていたので、自分がジャンル問わずに本が好きなタイプと思いこんでいたのですが、こうやってブログに感想を残していくと、読んで考えた事の多さや感想の書くスピードなんかで、SF小説以外とそれとでは明らかな差があったので自分がSF小説を好きになっている事に気づいたわけです。

そんなわけで、じゃあ思いっきりハードなSF小説を読んでみよう、と思って読む本を探していたところ見つけたのがこの本でした。

星を継ぐもの (創元推理文庫) [ ジェームズ・P.ホーガン ]

価格:770円
(2021/1/20 22:45時点)

ハードなSFと書きましたが、実際に本を探している時もこの言葉をイメージしていて、まさかの本当にハードSFというジャンルに辿り着くとは思いませんでした。既知の科学技術に基づく論理的な描写や、それらによる科学的な裏付けで理論上可能なアイデアが中心となっている、というのがハードSFの条件らしいのですが、まさに僕が探していたハードなSFにピッタリでした。

そのジャンルの有名な作品の中から選ぼうという事で、単純にタイトルが気に入ったこの本を選びましたが、選んで正解でとても面白かったです。

 

あらすじは、月面で宇宙服を着た死体が発見され、調べてみると5万年前の死体である事が発覚。その死体をチャーリーと名付け、彼が何者であるかを解き明かすため、各分野の学者達が調査や議論を重ねながら真相に近づいていく、といった内容です。

タイトルから想像していた、宇宙を飛び回る様な話ではなく、終始、月面で発見されたチャーリーについて議論が交わされていく様子が描かれています。

極端に言うと、チャーリーに関する調査レポートと、それに関わる意見交換会の議事録の詰め合わせみたいな内容なのですが、これがめちゃくちゃ面白いんですよ。

チャーリーの骨格や臓器の位置、歯の形などから、どんな生物から進化した生き物かを調べたり、死体に残る僅かな成分からチャーリーが1日どれぐらい睡眠していて、どんな空気を吸っていたかなんてところまで分かってきます。僕もチャーリーの謎を研究する1人の学者になったような気持ちになって、出てくる調査結果や仮説を聞きながら、自分でも仮説を立ててみたりとワクワクしながら読み進めました。

特に、学者達の議論の様子がすごく臨場感があって引き込まれましたね。全員がチャーリーの謎を解明することに向かって真剣で、それぞれの分野の理論や原理に基づいた色々な意見をぶつけ合う様子は熱気のようなものを感じましたし、議論が煮詰まった時に主人公のハント博士が誰もが思い付かないような柔軟な発想で道を切り拓くところは爽快でした。

 

結論は驚きました。

今まで議論の結果がパズルのピースのように綺麗に組み合わさって、ものすごくすっきりしました。

でも、予想できなかったことはちょっと悔しかったですね。

 

ただ、1つすっきりしない事がありました。

ガニメアンはどうなったんだ!!

実はチャーリーとは別に木星の衛星ガニメデで2500万年前に作られたと考えられる宇宙船が発見され、その中に人間よりも巨大な人型生物の死体が残っていたんです。その生物をガニメアンと呼ぶようになったのですが、ガニメアンについては詳しく語られずに終わってしまったんです。

とても気になります。

 

でも、読み終わって巻末の関連書籍の欄に気になる本のタイトルが目に入りました。

ガニメデの優しい巨人

説明を読んでみると、なんとガニメアンの真相を解き明かす、といった内容のようです。

まさに僕が求めていたもので、すぐに購入しました。しかも、さらに続きがあるみたいなのでしばらくはSF小説に困らなさそうです。

続きが楽しみすぎます。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。