読書や日常の感想文

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頭の中の文字起こし

【感想と結末予測】鬼滅を読むはずが進撃の巨人を読んでいた

最近は少し落ち着いてきたように感じますが、世間はまだまだ鬼滅の刃ブームが続いています。今では年齢に関わらず鬼滅を知っている人が多いので、僕の職場でも「全集中」だとか「呼吸」というワードが飛び出す事があるぐらいです。まだ漫画が連載中でアニメも放送していた頃なんて、あまりの人気に僕の周りで鬼滅を知らない=会話に入れないという現象が起きたので、僕もアニメを観ることでなんとかその状況を乗り切っていました。(とても面白かったので、観て良かったです)

 

そして最近、何故か突然「鬼滅を全巻読もう」なんて気持ちが僕の中に湧き上がってきました。僕の性格上、流行り物を避ける傾向があるので、流行真っ只中の頃よりも少し落ち着いた最近になって鬼滅に興味が出てきたという事なんだと思います。

早速電子コミックサイトで検索したのですが、鬼滅を読もうとしていたはずなのに、僕は何故か進撃の巨人を読み始めていました。

 

というわけで、ここまで鬼滅の話をしましたが、今回は進撃の巨人を読んだ感想と結末の予想を書きたいと思います。

ネタバレを含みます。

結論をいうと、めちゃくちゃ面白いです。

寝る時間を削ってまで読んでしまい、読んだ次の日の仕事は眠すぎて全然捗らなくなる程でした。

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ざっくりと最新刊(32巻)までのあらすじをまとめるとこんな感じです。

  • 人喰いの巨人が存在する世界で人類は身を守るために壁の中で暮らしていた。
  • 主人公のエレンが巨人に殺された母の復讐を胸に巨人と戦う兵士になるが、実はエレン自身が巨人になれる人間である事を知る。
  • エレンが巨人になれる謎を調査する中で、エレンは始祖の巨人(全ての巨人を操る事ができる特殊な巨人)の力を持つ巨人である事が発覚。(始祖の巨人の力を使うにはある条件が必要なので通常は使えない)
  • 度重なる巨人の襲来をエレンの力を借りながら切り抜けていく中で、壁外人類(大国マーレ)の存在が明るみになり、彼らは始祖の巨人の力を奪おうと襲ってきていることを知る。
  • 遥か昔、エレンの様に巨人になれる民族(エルディア人)が巨人の力で他の民族達を支配していた。しかし、その民族浄化と言える酷い状況に嫌気がさした当時の王様が、わざとクーデターを起こして国を崩壊させ、始祖の巨人の力を持つ王様はエレン達の住むパラディ島に巨人を変化させて作った壁の中に隠れた、という事が世界の真相である事を知る。
  • 巨人が存在する限り争いが無くならないと考えたマーレの軍人ジーク(マーレに住むエルディア人で始祖の巨人の使用条件である王家の血を引いている)は、始祖の巨人の力を使って全てのエルディア人の生殖機能を無くさせて巨人をこの世から消し去る計画を進める。
  • エレンはその計画に協力するフリをして、ジークと接触し始祖の巨人の力を使って、パラディ島の全ての壁を超巨大巨人に変化させ、世界中の人類や文明を破壊する「地ならし」を発動させる
  • エレンの仲間達は、エレンに地ならしを止めさせるためにエレンを追う

 

省略している部分がかなり多いですが、大体こんな感じだと思います。

読み始めは、不気味で怖い謎の巨人達との立体機動装置(伸縮するアンカー付きワイヤーと噴出するガスの力で高速で空中移動ができる)を使った大迫力の戦闘シーンだけでも相当面白かったのですが、ここに主人公が巨人に変身するという衝撃の事実に加えて、巨人の裏には人類の影があり、人類vs巨人から一気に人類vs人類の戦争漫画に切り替わるという怒涛の流れが僕を釘付けにしました。

 

グロテスクな表現が多く、人間の裏切りや騙し合いも多いので全体的に暗いイメージですが、仲間や上官との絆やシリアスな場面で飛び出すギャグ?が漫画を暗くなりすぎないようにしていて、キャラクターの個性も際立つので、そこはとても良かったです。

 

全体を通して特に印象に残ったことは、マーレ軍の訓練兵が捕虜として捕まり、パラディ島に住む人達の事を知り「悪魔なんていなかった」と呟くシーンです。

 

マーレでは、エルディア人に支配されていた歴史背景からエルディア人を差別し、パラディ島に住むエルディア人は悪魔だと徹底的に教育していました。

でも、実際はマーレ人もエルディア人も巨人に変身できる素質がある事を除いては何も変わらない人だったんです。

これは普段の生活でも常々思っている事ですが、人の思い込みってものは本当に怖いです。ちょっとした情報の行き違いで、人を批判したり、相手と自分を善悪に切り分けがちです。

まさか、進撃の巨人で1番印象に残った部分がカッコいい戦闘シーンや感動の場面ではないなんて予想していませんでした。

 

最後に結末の予想でもしてみようかと思います。

巨人を全て駆逐してやると心に誓ったエレンですが、最新刊では自らが巨人の親玉となって巨人を従えて、世界を壊滅させようとしています。

今までの流れからして、エレンは殺戮を望む様な人物ではないし、何か考えがあって地ならしを発動させている様です。

 

ここからは予想です。

エレンはエルディア人やマーレ人を含む世界の人々を縛っている巨人に関する歴史や文明全てを壊すために地ならしを発動したのではないでしょうか。

その後、始祖の巨人の力で全ての巨人の力を無力化(変身できなくする、また巨人化した人を人間に戻す)し、巨人も文明も消滅した世界で僅かに生き残った人類は全てが自由で自分の意思で生きていく事ができる、そんな世界を作ろうとしているのかもしれません。

あと、エレンは幼少時代に世界中を自由に冒険することを夢見ていたので、残された時間(巨人の力を継承した人は13年ほどで寿命を迎える)は世界中を旅して生涯を終えるのかななどと、勝手に妄想しています。

 

今まで驚かされっぱなしですから、僕の予想の遥か斜め上を行く結末なんでしょうね。結末が楽しみで仕方ないです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。